ポーカーはもともとフランスで15世紀から行われていた3枚のカードによる「ブイヨット」(湯たんぽ)が起源といわれています。ニューオーリンズに渡ったフランス人が、これをアメリカに持ち込んだ結果、ミシシッピ川沿岸に集まるギャンブラーの間に、またたく間に広がりました。イギリス人のジョナサン・グリーンが1834年に「ポーカー」と名を付けました。
ポーカーの戦略で重要なものには内心を覗かせない、みなさんがよく耳にする「ポーカーフェイス」と他人に心理的圧迫や、恐怖感を与える「ブラフ」があります。
ポーカはギャンブルに部類されていますが、将棋やチェスなどと同様の技巧が必要なゲームです。いくら強い手を持っていてもより上を目指し考える必要があります。さらに相手から賭金を引き出し取り上げなければ強い手は意味がないので、心理作戦のポーカーフェイスが必要になります。
ポーカーテーブルの「殺し屋」といわれたジャック・ストローズは、ポーカーで連戦連敗、残金40ドルまで落ち込み
ブラックジャックで全額を賭け連勝し500ドルまで増やした後、ポーカーに戻り4000ドルまで増やし、また
ブラックジャックに戻り10,000ドルに増やしたという逸話を残しています。
とっさの判断力や相手のゼスチャーから手段を読む勘のよさ、心理的に相手に恐怖感を与える戦略や何でもない手を最高の手と思わせるようなブラフなど心理作戦や度胸のすわりが要求されるポーカーはビギナーズラックに恵まれにくいゲームといえます。
しかし、現在はビデオポーカーなどの普及で、一人でもポーカーが出来るので、この辺の技術が必要なくてもポーカーで勝てるようになっています。
ポーカーはカード5枚の中でできる役に強弱があり、それによって勝負がつきます。
ポーカーの役
ノーペア | 以下のどの役も無いもの |
ワンペア | 5枚の中に同じ数字のカードが2枚ある(ペア)もの |
ツーペア | 5枚の中に2種類のペアがあるもの |
スリーカード | 5枚の中に同じ数字のカードが3枚あるもの |
ストレート | 5枚すべてが連続した数字のもの(ただしKからAにはつながらない) |
フラッシュ | 5枚すべてが同じスート(スペード・ダイアなど)のもの |
フルハウス | 5枚がペアとスリーカードになっているもの |
フォーカード | 5枚の中に同じ数字が4枚あるもの |
ストレートフラッシュ | 5枚のカードがフラッシュとストレートになっているもの |
カードの強さ
(強)A > K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3 > 2(弱)
カードのスート(種類)
ポーカーの強さにスペード、ダイヤなどのスートは関係しません。ただし7スタッドなどで最初にベットする人を決める時とか、席決めの時に同じ数字が配られた場合、(強)スペード>ハート>ダイヤ>クラブ(弱)の順で判断します。
ポーカーの勝ち負けの判断
「ポーカーの役」に書いた役の強いほうが勝ちです。問題は同じ役の場合で、これは以下のように判断します。
役を構成するカードをカードの強さで比較し、それが同じ時は、役以外のカードを上から比較していきます。 そして全て同じ場合のみ、引き分けとなります。
例外はストレートの比較で、5432AというストレートのAは最弱と考えます。
なお32AKQというようにKからAにつながるストレートは認められません。